[涅他] 281話 扇の男 (文字)

看板kekkai作者 (6番目の駅)時間14年前 (2009/10/25 01:33), 編輯推噓12(1205)
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281話 扇の男 ふすまを開けて出てくる細波 部屋の反対側に体育座りしている良守(眼は例のプチ無想状態)と目が合う 「閃」「はい」「ちゃんと弟さんに説明して納得させたんだろうな 俺 すげえにらまれてんぞ」 「いや 部屋に近づけないだけでも大変だったんですよ でも 頭ではきっと尋問の重要性は分かってると…」「本当だろうな」 「それで氷浦から情報取れたんですか?総帥のこととか…」 「まあ ボチボチだな」 「もう いいですよね」良守が立ち上がる「氷浦 休ませて上げてください」 扇邸 七郎を叱る父「無様な… 総帥が怒るのも当然だ 標的を逃がしたあげく 戦闘員(もちもの)を傷つけたのだからな すべてお前の慢心が招いたことだ 分かっているな 『死神』などど呼ばれていい気になるな どれだけ才を与えられていようと お前は神ではない」 七郎「父さんが昔 『風神』って呼ばれてた頃は こんなことはなかった?」 「軽口を叩くな!! まったく… なぜ 自ら烏森での仕事を志願した あれは予測不能の危険地として 裏会も昔から注視していた土地… 確実な仕事をするにはそぐわぬだろう」 「…… 選ばれるってなんなのかなと思って 烏森ほど土地が人間を選ぶシステムが明確な所珍しいでしょう? でも 選ばれているのは 僕の見たところごく普通の人間なんですよね やっぱり… 人知を超えた力に過剰に愛されるのは 事故みたいなものだなと」 「馬鹿が 今更疑問を持つな 無様な仕事は無様な結果を生む そのことをよく反省しろ」 部屋を出る七郎 黒服にめがねをかけた2~30代位の男が現われ 七郎を「坊ちゃん」と呼んでしきりに気にかけるが七郎は軽く拒絶する 「坊ちゃ~~ん!! どうぞお気を落さず~~!!」 めげずに心配するメガネ黒服男に深い溜息をつく七郎 「いいんだ 俺もあれだけの失態は初めてだ 叱責は覚悟してた でも 思った以上に失望させてしまったかもしれないな 親父はさ 今回の一連の仕事を 俺への最終試験にするつもりだったんだろ? その仕事を途中で切られた 今日しぼられたくらいじゃすまないだろ どうなっちゃうんだろうな 俺」 自嘲気味にギャグっぽく笑う七郎にメガネは言う 「ああ それは大丈夫ですよ 最終試験は あなたがお兄様方を殺害した時点で クリアしてるはずですから」 口をつぐむ七郎 「あれだって 本当は遺体を無残に残せって指定を無視して 塵にしたんだ 色々言い訳しといたけど あれも親父は納得してなかったと思うな 札を割らずに持ち帰ったのも 本当は気づいてたっぽいし」 「旦那様は あなたが 情と無情を併せ持つことをこそ評価しておられますよ」 「そうかな…」 一転 軽い口調になる七郎「てゆーか お前に慰められてもね! そーだ エリとサヤカ呼び出そっと」 「坊ちゃん!? もう夜中ですよ!?」「だからいいんだよー」 「しかし… 彼女達は普通の家のお嬢さんでしょう?」 少し影の入る七郎「だからいいんだよ」 溜息をつくメガネ「分かりました ただし距離を保つことはお忘れなく 彼女達があなたの世界と相容れることは決してありませんから 朝までにはお戻りを」 「いや 裏山に行く」 「『魍魎桜の所か…』 そうですか… でしたら ごゆっくり」 山の中に注連縄で飾られた古い桜の大木がある その前に立つ七郎 高い枝の一部にホタルのような光がともる それを見て微笑む七郎 枝にあがると光玉の一つに人影がある 「繭香様」 七郎が呼ぶと人影は答える「嬉しい 会いに来てくれたのね七郎」 触覚に長い髪と丸い輪模様の着物の女性が現われる (モチーフは蛾だと思われます) 「今夜は少し元気が無いみたい 何かあった?」 「まあ ニ蔵ったら七郎を苛めるなんて…」 「まあ 僕が失敗したせいですけどね」 「ニ蔵も昔は 気のいい男だったのだけれどねえ… 人間は年を取ると変わってしまうのが悲しいわ 気にすること無いわよ七郎 きっとニ蔵はあなたに嫉妬してるのだわ だって 歴代の扇の男の中でも あなたは最高── あなたが家を継ぐ時は お祝いに この山の全ての桜を咲かせてあげるわね」 浮かない顔の七郎 「なによ 不満?」 「まさか ただ これからしばらくは決して気を抜くなと  親父から強く釘を刺されているんです 今回総帥に見限られたことが この先面倒を引き起こすだろうって… 跡を継ぐのは ずっと先になるかもしれません」 墨村の家 箱の中で呆然とした顔でしぐまを見る縞野 「中々個性的な管理者だが… 極限無想はちゃんと完成したな うむ 良い 良いぞ」 「良くない これじゃ全然ダメだ 足りない 力も足りないし 集中力も… 俺… 結局無想を維持できなくて 烏森の力に飲まれちまったし このままじゃ 誰も守れない もっと… もっと強くなれるような術は…」 「そんなもんはない 極限無想は 現時点でのお主の最高地点 あとは基礎力を上げて 全体の底上げを図るしかないな」 山門の階段を全力で上り下りする良守 一人呟く縞野「さて なんとか間に合った 『多少の不安は残るが 22代目の無想も完成した… これでいよいよ次の段階へ進める…』」 絶叫する良守「基礎力って どうやって上げんだ───!!」 次号に続く -- 摘要: 1.細波對冰浦調查結束,並沒有提及調查所得到的情報為何. 2.扇家父親對兒子說教. 出現一位執事模樣的新角色安慰七郎. 七郎被罵之後到後山散步,見一位扇家守護精靈一般的女性角色. 3.良守展示管理者給縞野看,說明自己仍感不足. 縞野表示可以進入下一階段. 即全般基礎能力的提升.(什麼!又要特訓了嗎?) -- 詳細翻譯因為這幾週的週日都有事情,不會立即放上來. 所以想出任臨時翻譯官的請自己上吧. -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 114.38.6.199

10/25 01:40, , 1F
謝謝您辛苦的翻譯
10/25 01:40, 1F

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摘要感恩 時音哭哭 良守又要升級了
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這啥七郎傳說= =a 推推
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男女主角等級越差越大 以後時音也只能做壁紙了
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面紙
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樓上 XD
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10/25 11:42, , 7F
謝謝你~~
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10/25 12:00, , 8F
感恩
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10/25 12:22, , 9F
良守LEVEL UP很大~~小時音之前說要成為穿透師還沒著落~
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不過我比較想知道良守媽到底有多強阿~~連龍都綁架了
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10/25 12:52, , 11F
抱枕
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10/25 13:13, , 12F
感謝d大
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10/25 17:42, , 13F
好有趣的發展 ~ 不用一堆人莫名其妙的破表 :p
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10/25 19:24, , 14F
還好不是那汝頭的無限特訓劇情阿~~
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10/26 15:03, , 15F
推推
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10/26 18:17, , 16F
希望良守可別跟鳴人一樣..要爭氣啊
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10/26 21:13, , 17F
這幾話都能看到良守各方面明顯成長,不像某棚只有能力...
10/26 21:13, 17F
文章代碼(AID): #1AupfwtU (kekkai)
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