[劇情] 2003 神楽マキ--背景故事

看板KOF作者 (一入江湖歲月催)時間11年前 (2012/08/12 02:57), 編輯推噓11(1102)
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http://you.lolipop.jp/s/kof/2003/maki.html 荒れ狂う稲光。乾いた大地。炎のさだめ。そして、大いなるオロチ。だが、神楽ちづる の悪夢に出てくるのは、いつも「吹き荒ぶ風」であった。 狂亂雷光。乾涸大地。炎之命運。還有更強大的大蛇。不過,出現在神樂千鶴惡夢中的, 一直都是「巨嵐狂風」。 吹き荒ぶ風のゲーニッツ。数年前に死亡した、オロチ四天王の一人。あるときは残忍な 表情を浮かべつつ、ある夢では全くの無表情に、またある夢では慈愛深い宗教者の微笑 みをたたえつつ、そして次には必ず、そのゲーニッツに無惨に殺される姉の姿が浮かび 上がる。姉の骸の前で無力に震えている自分の姿である。いつも同じ。いつまでたって も同じ‧‧‧。 巨嵐狂風肯尼茲。數年前死亡的大蛇四天王之一。有時候在夢中會浮現一些表情、有時候 全無表情,有時候又是一臉慈愛的宗教家式微笑,而緊接著的情景一定是,肯尼茲殘殺姐 姐的樣子。而自己只能在姐姐的遺骸前無力地顫抖。一直以來都是如此,無論何時都是一 樣‧‧‧。 夢の終わりはいつもこうだ。姉の体は吹き荒ぶ風によって切り刻まれ、引き裂かれ、無 数の小片に変わり果てた上、ちづるの足元に散らばっている。ちづるはマキを助けたく て‧‧‧姉を助けたくて、懸命にそれらを集めるのだが、拾っても拾っても、マキの体 の一部であったものは、指や腕の間からこぼれ落ち、すり抜け、うまく集めることがで きない。 夢總是如此收尾。姐姐的身體不只被狂風切割,甚至還散落在千鶴的腳邊。千鶴想要幫助 萬龜‧‧‧想要幫助姐姐,拚命地收拾那些碎片,但無論怎麼撿,萬龜的一部份總是從手 指和手腕間滑落,總是無法完全收集起來。 膝をつき、手をついているちづるの上に、濃い影がかぶさってきた。首筋に悪寒が走り 、ゲーニッツの声が聞こえる。 雙手無力著地並跪倒在地的千鶴頭上,有一個影子漸漸聚集。千鶴的後頸一陣惡寒,並且 聽見了肯尼茲的聲音。 「姉様、助けて‧‧‧」 「姐姐,救我‧‧‧」 目が覚めた。布団をはねのけて飛び起きるわけではない。むしろ逆だ。殺人者に怯えて 震えが止まらず、何もできずに姉に助けを求めている。覚悟もできないまま、すべてが 終わる‧‧‧その寸前で目が覚める。いつも同じだ。 驚醒。棉被不是被踢開的,甚至可以說是相反的。對於殺人者的害怕顫抖一直停不下來, 千鶴只能無助地求助姐姐。就這樣無法覺悟,一切就結束了‧‧‧就在這種情況下就醒了 。每次都一樣。 一度は断ち切ったと思ったが、やはり変えることはできないのだろうか。 千鶴曾經一度想打斷這個狀態,但始終還是一切都沒有改變。 荒い息を整えながら、夢の内容を反芻してみる。 她一邊調整慌亂的氣息,一邊反芻著夢的內容。 しかしそれが実際にあったことなのかどうか、どこまでが夢で、どこまでが記憶で、ど こまでが実際にあったことなのか。境界はちづる本人にすら判別できなかった。一人生 き残った自分が自分を責める。自らの意識が作り出した幻影は、いったいどこからどこ までなのだろうか。 不過這到底是不是現實呢?哪一部份是夢呢?哪一部份是記憶呢?哪一部份又是現實呢? 就連千鶴本人也無法判斷。她只是在自責自己殘活這件事。自己的意識創造出來的幻影, 到底範圍有多大呢? 枕元に、マキが座っていた。膝に手を揃え、背筋を伸ばして正座している姿は凛として 美しかった。完成され過ぎた人形に、手を触れるのをためらうような気持ちを抱くこと もあった。 千鶴枕著的地方,萬龜就坐在哪裡。她的手擺在膝上,背打直,正襟危坐地坐姿十分美麗 。就像個完成度過高的人偶,實在是不知道是不是該伸手去撫摸她。 昔からそうだった。双子ではあるが、いつも姉を頼っていた。人の上に立つのは姉の方 がふさわしかったのだ。 從以前開始就是這樣。雖然是雙胞胎,但千鶴一直都是依賴姐姐的。姐姐很適合處於被 依賴的上位。 「目が覚めたみたいね、ちづる」 「你醒了嗎,千鶴」 「私、夢を見ていたみたい。長くて気味の悪い夢を」 「我好像作夢了。是個很長的惡夢」 「あなた、うなされていたのよ?」 「是夢魘嗎?」 「姉様が殺されてしまう夢」 「是姐姐被殺的夢」 (死んでいない?) (沒死?) 「私はここにいるわ。‧‧‧ずっと前から」 「我就在這裡啊。‧‧‧從很久以前就在了」 (そうだ、姉様は死んでなどいない) (對了,姐姐沒有死嘛) 「でも、夢を見たの」 「可是我還是作夢了嘛」 (生きているのだ) (還活著) 意識が混濁する。どこまでが夢なのか。何が現実なのか。ただ、意思だけが次第に、強 く心を支配してゆく。 意識混淆了。哪一個部份是夢?哪個部份是事實?。還是只是依照自己的意識來決定,所 以心靈就漸漸被支配了。 護らなければならない。何があっても、どんな相手からも。 非守護不可。不管是什麼,不管對手是誰。 「‧‧‧姉様、いっしょに護ってくださいますか?」 「‧‧‧姐姐,可以和我一起守護嗎?」 「もちろんよ。何と闘うの?」 「當然可以啊。要和誰戰鬥呢?」 「私たちの‧‧‧敵と」 「和‧‧‧我們的敵人」 *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  * 「ようやく‧‧‧堕とせた、か」 「終於‧‧‧讓她掉進來了嗎」 暗く湿っぽい閉ざされた空間で、ひとりの女が額の汗をぬぐった。連日の儀式に疲労は 限界に達していた。目は落ち窪み、頬はげっそりとこけている。 在一個陰濕封閉的空間裡,有一個女人正在擦拭額頭上的汗。連日的儀式已經讓她的疲勞 達到臨界點。雙眼凹陷,臉頰也顯出頗為衰弱的樣子。 (侮っていた‧‧‧さすがに「護りし者」と呼ばれるだけはある) (之前太小看她了‧‧‧真不愧是被稱作「守護者」的人) 数本の糸が女の指先から伸びていた。祭壇に盛大に焚かれた炎に反射して、暗い空間に 白く線を浮かび上がらせたが、それが見える者がいるのかどうか。ただ、その女にとっ ては、確かに存在する切れることのない糸なのである。 女人的指尖伸出了幾條線。在祭壇所燃燒的盛大火焰反射之下,黑暗的空間中浮現了幾條 白線,不知到是否有人看得見。不過,對那個女人而言,確實是存在且切不斷的線。 女は炎の前からよろよろと立ち上がり、差し出された水を立て続けに飲んだ。それで多 少一心地はついたが、体の芯に固体のような疲労感を拭うことはできない。 女人搖搖晃晃地站在火焰前,喝下旁人遞來的水。如此一來多少感到輕鬆了點,但是體內 那種像固體一樣的疲勞感還是揮之不去。 (無界様のおっしゃるとおりかも知れない‧‧‧これで八咫の姉妹が健在だったら、私 ではとても‧‧‧) (也許就像無界大人說的一樣‧‧‧要是八咫姐妹都還健在。只憑我也很難‧‧‧) だが、事は既に成った。 不過,已經事成了。 自分の役目はここまでである。ちづるはこれから「自らの意思で」動いてくれるだろう 。自らの意思、すなわち我らの意思。神楽ちづるは、すでに手駒の一つなのだ。 自己的使命就到此為止了。千鶴此後會「按照自己的意識」行動吧。自己的意識,也就是 我們的意識。神樂千鶴,只是一顆棋子罷了。 「少し眠る。後は任せた」 「我睡一下。接下來交給你」 水を入れた器を返すと、女はふらつく足取りで自室へと向かった。焦ることはない。後 は待っていればいい‧‧‧ 將盛水的容器交還後,女人搖搖晃晃地走向自己的房間。無須著急。接下來只要等待就好 了‧‧‧ *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  * 二つに裂かれた自分の意志の片方で、ちづるは何かを必死に食い止めようとしていた。 自己裂為兩片的意識,其中一片的千鶴正在拼死地阻止著什麼。 マキが目の前に居る。それを受け入れた自分が居る。拒んだ自分も居る。双子の姉妹と しての感情は姉を受け入れ、神楽‧‧‧八咫家当主としての宿命は、それをかろうじて 撥ねつけた。 萬龜就在眼前。想接受著個事實的自己也在。抗拒的自己也在。雙胞胎姐妹的感情想接受 姐姐,身為神樂‧‧‧八咫家當家的宿命終於還是斷然拒絕。 マキの姿は、消えた。 萬龜的身影消失了。 「誰か、居る?」 「來人啊!」   かろうじて人を呼ぶと、ちづるはこめかみを押さえ、机にひじをついて頭を支えた。激 しい頭痛と悪寒に、頭の位置さえ変えることができない。 好不容易叫了人,千鶴按著自己的顳骨,並以雙手撐著頭支在桌上。強烈的頭痛和惡寒, 甚至連頭的位置都移動不了。 「お呼びですか?お嬢様」 「您叫我嗎?小姐」 「草薙 京と八神 庵を呼んでちょうだい」 「去請草薙京和八神庵來」 「‧‧‧それは、難しゅうございます」 「‧‧‧這可有點困難」 「神楽家当主としてのお願い、いえ、正式な要請だと伝えなさい」 「這是神樂家當家的請託,不,你就發出正式的邀請吧」 若い主人のただならぬ口調に、呼ばれた者も気が付いた。 年輕主人不尋常的口氣,說話的對象也注意到了。 「承知いたしました。すぐに手配いたします」 「我了解了。立刻著手準備」 廊下を静かに足音が遠ざかる。邸内は広すぎる。やがて、耳鳴りがするほどの静寂が訪 れた。 走廊的腳步聲靜靜地離去。宅邸太寬敞了。會引起耳鳴的安靜襲來。 (どこまで私が私でいられるか、それはわからないけれど) (無論如何我還是我,雖然我也不明白哪一部份是我自己) 目を閉じ、意識を集中させる。させるほどに頭痛は強まり、それは耐えがたい物理的な 衝撃と感じられるまでに高まってゆく。 闔上眼,意識愈是集中、頭痛就愈強烈,有如要漸漸昇高到令人難耐的物理性衝擊似的痛 覺。 (負けるわけにはいかない。「死んだ姉さま」のためにも) (我不能輸。就算是為了「死去的姐姐」) -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 36.230.30.217

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若有看不懂或奇怪的地方請提出...太久沒翻不太順...@@
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是將旁人遞過來的水喝掉~
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後面我覺得是若是八咫姐妹都還健在,憑我根本沒辦法…
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判死地←拼死地
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甚至連改變頭的位置都沒辦法
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越是想要集中意識,頭痛變得更加強烈,感覺就像是令人難
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耐的物理性衝擊一般益發高漲
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08/12 03:24, , 8F
上面這句有點不順,還要再整理一下,
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應不是物理性衝擊,而是強烈到像是物理性衝擊般
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大概修了一下...

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看不太懂@@a
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文章中間那個人是千鶴?
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是指喝水那個嗎?那不是千鶴 ※ 編輯: Eriol 來自: 36.230.30.217 (08/12 18:27)

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是用絲線操縱千鶴的牡丹?
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08/12 22:12, , 13F
啊還有2003已不是縮寫,所以前面的「'」不用加
08/12 22:12, 13F
文章代碼(AID): #1G9giLrG (KOF)
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