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看板FJU-ACCR94作者 (井上千絵)時間16年前 (2007/10/27 03:05), 編輯推噓0(000)
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2046では、壮大なネットワークが地球上に広がっている。 妖しげな列車が2046に向かって時々出発して行く。 2046に行く全ての乗客の目的はただひとつ。 なくした記憶を見つけるため。 何故なら、2046では何も変わらないから。 それが本当か誰も知らない。 だって、今まで誰もあそこから帰って来たヤツはいないから。 俺一人を除いては。 もし誰かが2046から出ようとしたら、 どれぐらいの時間が掛かるんだろう。 簡単に出て行ける者もいる、 でも人によってはかなりの時間が掛かる。 もうどれぐらいこの列車に乗ってるのか忘れてしまった。 凄く寂しくなってきた。 どうして2046を出て来たのか。 聞かれる度に、曖昧の答えをしまう。 昔、誰にも知られたくない秘密を持った人は、 山に登り、木を見つけて、そこに穴を掘る。 その中に向かって秘密を囁いて、それから泥で蓋をする。 そうすれば、その秘密は永遠に誰にも知られることはない。 昔恋をしたことがある。 しばらくして彼女はいなくなった。 2046へ行ってみた。 もしかしたら、そこで彼女が待ってるんじゃないかと思った。 でも彼女を見つけることは出来なかった。 彼女が俺を愛していたのかどうか考えずにはいられない。 でもきっと答えなんてないのかも知れない。 彼女の答えは、知られることのない、秘密のようだった。 -- ※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc) ◆ From: 59.117.123.239 ※ 編輯: szczerbiak 來自: 59.117.123.239 (10/27 03:09)
文章代碼(AID): #178Zf-CP (FJU-ACCR94)
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