[新聞] 西日本新聞 リアルと奇跡、絶妙なバランス 女優 新垣結衣
リアルと奇跡、絶妙なバランス 女優 新垣結衣さん(22)
─映画「ハナミズキ」は、新垣さん演じる紗枝と康平(生田斗真さん)の10年間を描
いた純愛物語。モチーフは一青窈さんの楽曲です。
新垣 以前からよく聞いていた曲で、カラオケに行ったら必ず誰かが歌ってました。年
齢、性別問わず共感される曲。今聞くと、映画のワンシーンを思い出します。
─1人の女性の変化をどう演じましたか?
新垣 紗枝ちゃんは環境ががらりと変わっていくので、そこに合わせた服装やメークを
撮影前にしっかり打ち合わせました。差は付けやすかったと思います。内面の部分では
目指すところが10年間変わらないので、あまり意識せず自然にできました。
─生田さんとは初共演でした。
新垣 何でも受け止めてくれる感じがあって、いろんな面で助けられました。四つ年上
なんですけど、気を使わせるような空気も出さずにいてくれたので、撮影の合間にはく
だらない話につっこみを入れたりとかして過ごしてました(笑)
─舞台は高校時代を過ごす北海道、紗枝が進学する東京、夢をかなえるニューヨーク、
そしてカナダへと続きます。思い出深い景色はありますか?
新垣 北海道の雪景色ですね。ちょうど撮影日は大雪。照明と雪の質が合ったらしく、
すごくキラキラしていて。沖縄出身で見慣れないのもあって感動しました。あと、劇中
には映ってないんですが、北海道での撮影中にたまたま流星群がやってくる、というこ
とでロケの終わりに観測しました。冬なのに天の川が見られた。忘れられません。
─英語で演技するシーンもありました。
新垣 撮影に入ってから、北海道で1カ月間、英会話教室に通いました。今まで全然触
れる機会がなかったので、まず外国の方と対面することに慣れる、英語を口に出してみ
る、というところから初めて。ホテルに戻ってからはひたすら(セリフを吹き込んだ)
CDを聞いて、練習しました。
─90年代の設定。遠距離恋愛中の2人は、十円玉を握って公衆電話に走り、手紙を送
り合います。自身はあまり経験のないことでは?
新垣 結構早い段階で、携帯電話は持ってましたからね。確かに不便なところはあるん
だけど、その分思いが強くなるというか、かなり必死にならないとつながれないから真
っすぐになれるんだと思います。
─奇跡が積み重なっていくだけではなく、ささいなことですれ違ってしまう2人の距離
がとても現実味を持って感じられました。
新垣 きれい過ぎない、うまくいかないこともたくさんある。リアルと奇跡の具合が絶
妙だと思います。紗枝ちゃんのことで分からないことって、全然なかったんです。普通
の女の子、リアルな女の子だからなんでしょうね。
× ×
新垣結衣(あらがき・ゆい)さんは1988年生まれ。沖縄県出身。2001年にモ
デルとしてデビュー。06年、ポッキーのCMで注目を集める。ドラマ「コード・ブル
ー」シリーズや映画「恋空」(07年)などに出演。映画「ハナミズキ」では向井理さ
ん、薬師丸ひろ子さんらと共演した
=2010/08/22付 西日本新聞朝刊=
http://qnet.nishinippon.co.jp/entertainment/get/20100822/20100822_0001.shtml
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新垣結衣、新垣結衣、新垣結衣、新垣結衣。
チャットモンチー、チャットモンチー、チャットモンチー、チャットモンチー。
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※ 發信站: 批踢踢實業坊(ptt.cc)
◆ From: 58.115.116.28
推
08/23 20:45, , 1F
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