[讀解] 1994/1級/翻譯
這年日檢讀解有篇文章很有趣,想說翻譯後來分享一下:
(文章有點長)
重苦しいほどむし暑い晩だった。
那是個沉悶且燥熱的夜晚。
空には星ひとつなく、海は不気味に静まりかえっている。
天空中一顆星星也沒有,海面上詭譎地風平浪靜。
私はいつものように、後甲板の方へ歩いていった。後甲板には先客が一人いた。
デッキの手すりにもたれ、その男はしきりに暗い海をのぞきこんでいる。
我如同往常一般,往後甲板的方向走去。已經有一位乘客在那裏了。
那個男人靠著甲板上的欄杆,一直盯著深暗的海面。
「今晩は」
と私は声をかけた。
我出聲 「晩安」
ふりかえった男の顔は骸骨のように痩せ細っていた。眼が落ちくぼみ、顔色がひどく
蒼白い。
回過頭來的男子,他的臉頰像骷髏般地消瘦。眼眶凹陷、面色非常蒼白。
「今晩は・・・・・・」
男は低くしゃがれた声でそう云うと、薄い唇をゆがめて笑った。
「晩上好……」男子嘶啞的聲音傳來,歪著薄唇笑著。
私は男の隣に歩み寄って、同じように暗い海を見つめた。海はいつでも私をもの哀し
い気分をさせる。海の中にいる誰かが呼んでいるような・・・・・・。
我走近男子的身邊,凝視著同樣深暗的海面。海啊,總是讓我有悲傷的感覺。
好像海中有人在呼喊著一般……
「いやな晩ですね」
と私は言った。
我說「好煩悶的夜晩啊」
「そうですか・・・・・・」
男は骨ばった長い指で髪の毛をかきあげた。
「是嗎……」男子用骨瘦如柴的長指撩起頭髮。
「僕はこんな晩の方が好きなんですよ。なんとなく不気味で面白いじゃありませんか」
「我比較喜歡這種夜晚唷。就是因為有點詭異,不是才有趣嗎」
私は変わった男だと思った。私が黙っていると、彼が問いかけてきた。
「真是個怪人」我想著。我才一不說話,他馬上就問我。
「この船に幽霊が出るという噂があるんですが、知っていますか?」
「你知道這艘船上有鬧鬼的傳言嗎?」
「幽霊?」
と私は訊き返した。
「鬼?」我反問。
「ええ。やはり僕たちみたいな客の一人が、自殺したことがあるんだそうです。こんな
風に重苦しくて、風のない晩だったと云いますよ。その男はしばらく海を眺めていて、
ふいに飛び込んだんです。ちょうどここから、今、僕らがこうしているところからね・
・・・・・」
「嗯。聽說就是像我們一樣的一位乘客曾經自殺過。像這樣沉悶、無風的晚上。那個男
人看海看了許久,突然就往海裡跳。剛好就從這兒,現在我們講話的地方……」
男は私の顔を覗き込むようにして、にやりと笑った。
男人直瞧著我的臉,微微一笑。
「あがった屍体は、右の腕がなかったそうです。スクリュウに切られたのかもしれ
ませんね」
「打撈上來的屍體,聽說沒有右臂哦。大概是被螺旋槳削掉了吧」
二人は暗い海にほの白く泡立っているスクリュウの後をしばらく見つめた。
我們兩個看著海中泛著微白的水沫的螺旋槳後方,良久。
「それで、その幽霊が出るんですね」
「然後就開始鬧鬼了吧」
私の声は少しふるえているような気がした。
我發覺我的聲音有些顫抖。
「ええ、自分の失った右腕を探しているのだという噂です。こういうふうにむしむしし
て、海が妙に静まり返った晩、男が一人でその海を眺めている。そして、しばらくする
とふっと消えてしまうのです」
「嗯,聽說是來找回自己失去的右臂。就在像這樣悶熱、海面上出奇地風平浪靜的夜晚
,會有男子獨自眺望著海面。接著沒多久就突然消失了。」
男は自分自身をかき消すようなしぐさをした。
男子做出像是抹去自己的舉動。
「なぜ、その男が自殺したのか知っていますか?」
と私は訊いた。
我問「那你知道那個男子為什麼要自殺嗎?」
「( )、何の原因もないのです。金に困っているわけでもなく、失恋したわけでもな
かった・・・・・・」
「( )沒有什麼原因。不是為錢所困,也不是為失戀所苦・・・・・・」
眉をひそめ、男は遠いところを見る眼つきで海を見つめた。
蹙著眉頭,男子做出看著遠方的眼神凝視著海面。
「多分・・・・・・」
と云った男は口ごもった。
「大概是・・・・・・」男子話說出口又吞了回去。
「多分、この海を見ているうちに、何もかもいやになったのでしょうね。そして、
ひきずりこまれるように、飛び込んだのでしょう。僕には、その気持ちが分かるな。
こうしていると、何もかも忘れて、この海の底で眠りたくなる。あなたは、そう思い
ませんか?」
「大概是看著這片海的時候,所有的事都變得很煩躁吧。然後,就像被拖進去一般,往海
裡面跳進去吧。我可以了解這種感覺的。如此一來把所有俗事忘卻,更想要長眠於這片海
底。你難道不這樣覺得嗎?」
私も、海を見つめた。海は暗く、静かに私を呼びかけているように思えた。
我也一直盯著這片海。可以感覺到好像這片海在深暗地、靜靜地呼喚著我。
到底誰是鬼??XD
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