[邊緣]
大層な話はないし
結構な頭もないし
沢山のお金もないから
ボケっと生きられるのだろう
冗談もほどほどにして
さっさと旅立つとしよう
憂愁な夏もすぐそこだ
また一つ太陽を赤くした
最低な人生を笑え
僕には何も聞こえないから
気づいてよ
空に 吐いた吐いた感情が
ちっぽけに見えるほど煌々と
橙に染まった雲が綺麗で
泣いた泣いた炎天下
思い出すくらいにはもう親近感が
点々としていた汗を拭え
ウザったいくらいの暑さが
やっほーって顔を出すから
そっぽ向いてアイス食べてたら
とんとおいしくなかった
鉄砲くらいの大きさで
あははって笑うあなたが
ずっと頭に残って
いつまでも浮かんでいるんだ
そばにいたって
いなくたって
何故だろう
この思いをいつからか
空に潜らせてたんだ
咲いた咲いた心象を
ずっと花瓶に閉じ込めていたんだ
延長線上安心感浸る二輪
空いた空いた戦場みたいな
二つ前の誰かの席を
無意識のうちに見ないようにしていた
ララララララランララ
ランラランラン
ラララララランラン
ランララランラン
ルルルルルンルル
ルンルルンルン
ルララルラララ
嗚呼 死にたいから
生きたいからさ
せめて僕を主語にしたい
いつでもそうだ
消えたいから
僕らはいつでもそうだ
つられて笑う
それだけ、それだけでいいの
吐いた吐いた後悔を都合よく
消してくれる夕立はない
「お前の人生だ」
近景が急に揺れる
泣いた泣いた瞬間に
ビルの隙間を夕陽が
通り過ぎて僕を照らす
空が少し青を見せたから
僕はやれやれとまた歩いた
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