[新聞] 第34回報知映画賞・助演女優賞「八千草薰」
八千草薫、最年長78歳10か月「恥ずかしいな、ウフフ」…第34回報知映画賞・助
演女優賞
第34回報知映画賞の主演女優賞は「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」(根岸吉太
郎監督)などに出演した松たか子(32)が5年ぶり2度目の受賞。また「ディア・ド
クター」は西川美和監督(35)が監督賞、瑛太(26)が助演男優賞、八千草薫(7
8)が助演女優賞の“3冠”を達成。新人賞は10年ぶりに2人の受賞となり、成長著
しい岡田将生(20)と満島ひかり(23)に輝いた。
八千草薫は78歳10か月での受賞。「最高齢、恥ずかしいな、ウフフ」。歴代の俳
優受賞者では07年の伊東四朗の70歳5か月、助演女優賞では昨年の樹木希林の65
歳10か月を上回った。「最近はね、映画はおばあちゃん役が多いの。でも『ディア・
ドクター』では、鶴瓶さんと恋愛ではないですけど、“女”の部分がかなりあったので
、うれしかったです」とほほえむ。
「ディア─」では夫に先立たれ、娘たちも独立して田舎で独り暮らすおばあちゃん役
。人一倍繊細で家族に迷惑をかけまいとかたくなに病気を隠すが、笑福亭鶴瓶(57)
演じる医師には心を開いていく。
「鶴瓶さんだと、芝居してる気がしない。そう思わせてくれる俳優さん、珍しいです
」とたたえる。自身も結婚50年目の07年、夫の谷口千吉監督(享年95歳)を亡く
した。子供はいない。
「演じながら『自分はどう最期を迎えるんだろう』と考えざるを得なかった。(役の
おばあちゃんは)あんなに強く頑張っちゃう。すごい」。谷口監督と山歩きを趣味にし
ていたが、今は1匹の愛犬と毎朝、散歩することを楽しみにしている。
47年に宝塚歌劇団に入団し、芸歴は半世紀を超える。「小さいころから人見知りな
性格。宝塚に入ったのは自分を突き破りたかったのかな。知らない間に映画に出て、舞
台、テレビ、最近は映画。2、3年でお嫁に行くと思ってたのにね」。「ガマの油」で
はチャーミングなおばあちゃん役。「引き出しの中のラブレター」では優しそうな笑顔
から娘への愛情が伝わってくる。
「気持ちはね、新人のまま。不安や緊張…いつもドキドキするの。もっと欲を出して
と思うんですけど、先は考えず、目の前の仕事に一生懸命。自分で気持ちのいい仕事を
していると、すごい幸せなんですよ」大ベテランはどこまでも謙虚に役と向き合おうと
している。
◆八千草 薫(やちぐさ・かおる)1931年1月6日、大阪府生まれ。78歳。4
7年、宝塚歌劇団に入団。51年「目下恋愛中」で映画本格デビュー。ドラマは「岸辺
のアルバム」「独眼竜政宗」「拝啓、父上様」、映画は「男はつらいよ 寅次郎夢枕」
「ハチ公物語」など。「阿修羅のごとく」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞。舞台は
「細雪」など。97年に紫綬褒章、03年に旭日小綬章。身長154センチ、血液型O
。
◆引き出しの中のラブレター FM局のパーソナリティー(常盤貴子)は父親の遺品
の手紙を読み、わだかまりが解ける。自分と同じように心にしまった思いを紹介する企
画を思い立つ。北海道の漁師の手紙を放送後、パーソナリティーのもとに女性(八千草
)が訪ねてくる。三城真一監督。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20091127-OHT1T00017.htm
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推
12/08 08:39, , 1F
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