[綜合] 今年の音楽界 AKB人気は不動、ベテ
今年の音楽界 AKB人気は不動、ベテラン勢も存在感
今年の音楽界は、アイドルとベテランの両極の活躍が目立った1年だった。AKB4
8は8月の東京ドームコンサートなどで相変わらず話題を提供。一方、洋楽はザ・ビー
トルズなど「50年」のメモリアルイヤーを迎えたアーティストのラッシュで、国内で
も由紀さおりらベテラン勢が存在感を発揮した。
◆常に新しいことを
エース前田敦子(21)の卒業も注目されたAKB48。日本レコード協会によると
、1~11月に発売されたシングルでミリオン(100万枚)以上と認定された4作品
は全てAKB48だった。「真夏のSounds good!」「GIVE ME F
IVE!」「ギンガムチェック」「UZA」で、「真夏の-」はダブルミリオンだ。
アルバムではMr.Childrenの2枚、コブクロの1枚と、AKB48の「1
830m」がミリオンを突破した。「1830m」はCDとDVD、フォトブックがセ
ットになった豪華な内容。発売元のキングレコードの担当者は「バンド形式で生演奏を
ステージで披露したり、ダンスナンバーに取り組んだりと、常に新しいことに挑戦した
」とAKB48が高い人気を維持し続ける理由を説明する。
◆女性ボーカル強し
昭和歌謡の主役たちの活躍も目立った。由紀さおりが米ジャズバンド「ピンク・マル
ティーニ」とともに昨年末に発売したアルバム「1969」は国内で40万枚を超え、
海外でも22カ国でリリース。由紀は「ピンク-」とともに米国や英国でコンサートを
開催した。
八代亜紀はジャズのスタンダードナンバーを歌う「夜のアルバム」をリリース。名門
ジャズクラブ「ブルーノート東京」での公演を成功させ、演歌歌手の実力を証明した。
桑田佳祐、松任谷由実、山下達郎といったベテランもベスト盤を出してセールスを伸
ばした。一方、ヒットを飛ばした新人アーティストは少なく、日本は音楽の世界でも“
少子高齢化”が進んでいるようだ。
◆洋楽50年ラッシュ
洋楽では、ザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、ビーチ・ボーイズ、ザ・ローリング・
ストーンズがデビュー・結成50周年を迎えた。
今年夏に行われたロンドン五輪の開会式にポール・マッカートニーが登場。式の最後
にビートルズ時代の名曲「ヘイ・ジュード」を熱唱し、ビートルズは今も英国の至宝で
あることを世界に印象づけた。
ストーンズは11~12月に結成50周年記念公演を開催した。ディランは新作「テ
ンペスト」を発表。タイトルが文豪シェークスピアの最後の作品と同じであることから
ファンを心配させたが、力強く魅力にあふれた作品に仕上がった。また、1968年に
結成し、80年に解散した伝説のロックバンド「レッド・ツェッペリン」が2007年
にロンドンで行った一夜限りのコンサートを記録したCDと映像ソフトが発売。ギター
のジミー・ペイジが宣伝のため来日した。
一方、K-POPは、今年の「NHK紅白歌合戦」から姿を消したことに象徴される
ように、昨年までの人気に陰りが生じている。
■CD増加転じるも
年々生産枚数を減らしてきた音楽CDだが、今年は14年ぶりに増加に転じた。日本
レコード協会によると、1~11月のCDの生産枚数は1億9662万枚(前年同期比
12%増)で、1カ月残して昨年実績を超えた。生産金額も2038億円で、昨年の2
085億円を超えるのは確実だ。
一方、頭打ちだった有料音楽配信の減少が明確になった。1~3月のダウンロード回
数は約7817万回で対前年同期比23%減、4~6月は同29%減。音楽業界では、
有料音楽配信はCDの売り上げ減をカバーするものと期待されていただけに、衝撃は小
さくない。
CDの好調さについても、アイドルとの握手権など音楽以外の付加価値を付けた商法
が後押ししており、有名アーティストのベスト盤の人気も、来年以降も続く保証はない
。音楽業界関係者には「メディアとしてのCDが役割を終えたことを示すあだ花」とす
る声もある。(櫛田寿宏)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121227-00000529-san-musi
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