日本ファルコム 英雄伝説Ⅲ 白き魔女 プロローグ
中文翻譯:協和
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この物語は、
ガガーブの先に世界はなく、
大蛇の背骨の果てにも世界はないと信じられていた時代の
最後の物語である。
這個故事不是發生於卡卡布之前的世界,
而是以當時人們堅信大蛇的脊背就是世界盡頭的時代
作為故事的背景。
その頃、
この地方はティラスイールと呼ばれ、
フォルティア、メナート、チャノム、アンビッシュ、ウドル、
オルドス、フュエンテ、ギドナという、
8つの国があった。
當時,
這個稱為迪拉斯威的地方,
有著法魯提亞、美那特、查諾姆、安比須、伍德魯、
歐魯德斯、裘恩特、吉德奈等八個國家。
いくつかの国は
問題の種を抱えていたが、
人々は各々の地で、ささやかな繁栄を築き、
日々の生活に勤しんでいた。
雖然每個國家或多或少都存在著自身的隱患及危機,
但人們還是在各自的國土上,建立起繁榮的都市,
兢兢業業的生活著。
神話、英雄伝、寓話……。
人々の暮らしがあれば、
時代の裏に霞みそうな伝承もいくつかある。
神話、英雄傳說、寓言……。
隨著人們的生活足跡,
在時代的潮流中如雲霞般的傳承著。
20年前に諸国を巡礼したと伝えられる
白き魔女の物語も、
そんな伝承のひとつだった。
二十年前相傳巡禮與諸國的白髮魔女的故事,
也是眾多傳承裡的一曲。
かすかに紫がかった銀色の髪は、
月夜でも、
朝日に映えるススキの穂のように
美しく輝き、青みを帯びた瞳は泉よりも
澄んでいたという。
她銀色的頭髮略帶著一抹淺紫,
月夜裡,
她的髮宛如是朝陽映照下的芒草,熠熠生輝;
微帶著青色的眼眸,更甚泉水清澈。
雪の夜、月の夜、風の夜、
昼夜を問わずして
ともしびをつむぐような巡礼の旅は
人知れず続いた。
飄雪之夜、月圓之夜、風起之夜,
不分晝夜的,彷彿黑夜中不熄的燈火,靜默的進行著巡禮之旅。
気がつくと町には彼女がいた。
見た目には
ただの娘にしか見えなかった……。
驀然回首,只見她佇立在街頭。
看上去,只不過是個普通女孩。
もの静かで、
いつも淋しげな表情をした娘は
町から町へと旅を続け、
通り過ぎた町に
さまざまな言葉を残した。
沉默寡言的她,
臉上總是帶著一絲猶豫的表情,
一個又一個城市繼續著旅程,
足跡所至,留下種種預言。
彼女は人々に明日への警鐘を説いた。
進むべき道。
心掛けるべき、いくつかの事柄。
她為世人敲響了明日的警鐘。
該走的路。
該留意的事。
災いの波が、さざ波のうちに。
危惧が脅威へと変わる前に……。
當災難之事微波初泛。
當恐懼尚未變成威脅之前……。
それが自分の使命であるかのように
彼女は巡礼の旅を続けた。
似乎是她的使命,她繼續著巡禮之旅。
娘は未来を知る力を持っていた。
彼女は生まれついての魔女だった。
女孩能夠預知未來。
她是與生俱來的魔女。
良い予言が当たれば人々は彼女を賛美し
悪い予言が当たれば
魔女の呪いとののしった。
倘若美好的預言實現了,人們讚美她;
倘若恐怖的預言應驗了,人們歸咎於魔女的詛咒。
白き魔女。
いつの頃からか、
人々は彼女のことをそう呼んだ。
白髮魔女。
不知從何時開始,
人們開始這麼喚她。
それは今から20年ほど昔……
まだ世界にはカンドもチャッペルもなく
魔法があまり
知られていない時代のことだった。
那已經是二十年前的往事……
一個世界上沒有教堂、沒有神廟,
連魔法都鮮為人知的時代。
魔女が畏怖と恐怖の存在であった頃の
ことである。
魔女與恐怖、威脅劃上等號的年代。
やがて、
白き魔女は人々の前から姿を消した。
今では消息を知る者もなく、
ただ、言い伝えのひとつとして
語られるに過ぎない。
終於,
白髮魔女消失了踪跡。
至今音訊杳然。
她的故事,成為人們口中的傳說。
昔、白き魔女と呼ばれる娘が
ティラスイールを旅した。
從前,有位被稱為白髮魔女的女孩,
漫遊在迪拉斯威的大地上。
様々な言葉を残し、
白き魔女は姿を消した。
徒留預言幾許,
白髮魔女消失無影踪。
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